黄色…不幸な色の幸福な物語💛💛①

黄色は明るい希望の色、喜びと幸せに溢れる色です。映画「幸せの黄色いハンカチ」では困難を乗り越える愛情を、ビートルズの「イエローサブマリン」では理想的な世界を暗示しています。新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」が「幸福を招く黄色い新幹線」の都市伝説を生んだのは記憶に新しいでしょう。

太陽の輝きや野に咲く花々、秋に実る穀物、地下に眠る資源など大地の恵みを束ねた豊かなイメージは広く好まれ、愛されてきました。

黄色は、古代ギリシャ人やローマ人には鮮やかで温もりのある色として肯定的に用いられ、神官が身につける色とされていました。それが中世には不当な扱いを受けはじめ、評価が一転します。多くの色が正と負両方の象徴をもつにもかかわらず、何故か黄色は否定的な意味に偏っていきます。

キリストを裏切ったユダを指す色とされ、ユダヤ人やイスラム教徒を排除する目印に利用されたことから、アウトサイダーや堕落した者のレッテルとして使われました。

キリスト教では、金色は崇高な輝きで人々を照らす光そのもの、天上と地上を媒介する色でした。本来黄色のものとされておかしくないポジティブな象徴は、金色に奪われてしまい、衰退、病気、憂鬱など避けて通りたいネガティブな象徴ばかりが引き寄せられました。

犯罪者の家は黄色く塗られ、火炙りの刑を受ける者は直前に黄色い服を着せられ、妻に不倫された夫は黄色い服やネクタイで戯画化されました。狂気、嫉妬、そして不名誉の色としての黄色は、20世紀半はーまで続きました。

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