令和の花「桜色」🌸🌸
令和の花「桜色」のお話🌸🌸
紅染(べにぞめ)の一番淡い色で、満開の桜の花のようなペールピンクのこと。
最近は、桜というと染井吉野を思い浮かべるのが普通だが、この色名が使われるようになった当時の桜といえば、まず山桜のことだった。山桜は、赤い若葉と一緒に白い花が咲くので、それを遠望すれば淡いピンクに見えたに違いない。
平安期の貴婦人、女官が着用した重ね着の色の配合を表す襲の色目(かさねのいろめ)にも桜襲があり、諸説はあるものの、どれも表はたいてい白で裏は紫または赤、まさに山桜の花と若葉の色の取り合わせにならったものである。
ただし、英語の色名のチェリーは、さくらんぼ🍒の赤い色のことになってしまって、花の色のピンクとは別の色のことだから要注意。