「白雪姫」③「ディズニーの魔女の🧙♀️色」
ディズニーが登場させる魔女はヒロインやヒーローを散々なぶり、あわや絶対絶命のピンチに追い詰める。
私自身「眠れる森の美女」や「白雪姫」に出てくる魔女が恐ろしく、同時に不思議なことだが、その魔女が出てこないとワクワクしないのだった。
ヒロインたちが、その魔女にいじめられると悔しがり、魔女が成敗されると興奮するのである。悪魔のような魔女がいてこそヒロインとヒーローは愛を深め、幸福になれるのだから。その意味で魔女はどこか魅力的な存在でもあった。“紫のマント”“どぎつい口紅”さらに“目元にも紫のアイシャドウ”。長く伸ばした爪と黒々とした髪。〜これが魔女のスタイルとしては定番である。考えてみると、これはとてもセクシーな大人の女の雰囲気といえる。
「白雪姫」では、自分が世界一の美女になるためにライバルの白雪姫を殺害しようと企むほどだ。「白雪姫と魔女」これはディズニーが描いた典型的な女性のイメージである。あるいは、世の多くの男性が女性の中に求める2つの幻影といってもいいかもしれない。
白雪姫は七人の小人たちを、まるで自分の子どものように扱う。同時に彼女はまだ男を知らない処女性をも象徴している。つまり、母性と処女性が合成された聖母なのだ。一方の魔女は、こと世の悪を知り尽くしているどころか、自ら悪を行い、嫉妬心に取り憑かれて世界を破壊しようとする。このように女性の中の善と悪の両方が際立つほどにドラマは波瀾に富み、見る者を熱狂させる。
王子様は可憐な姫をいかにして魔女から救出するのか、そのなりゆきに子どもたちもハラハラドキドキするのである。
、、、次に続く😊😊