楓の女神「タツタヒメ」の旦那様は天狗👺様‼︎
「ちはやふる神代も聞かず竜田川、から紅に水くくるとは」秋は百人一首の中でも最も多く詠まれる季節です。
竜田川(立田川)は奈良の生駒谷(いこまたに)を源流として斑鳩の里へ流れ下り、大和川に合流する全長16kmの川です。
神話では、この川を護るのが「タツタヒメ」という秋を彩る風の神で、楓の紅葉はタツタヒメの秋の衣装です。
秋に紅葉の錦の衣を身にまとったタツタヒメは、やがて秋が深まるとシカの背中の白い斑点を奪って天へと昇り、冬の風を吹かせて雪を降らせるといいます。
日本の古典的なカードゲームである花札の「紅葉とシカ」はここに由来します。
タツタヒメの夫は赤く長い鼻で知られる天狗であり、彼は左手に楓の葉の形の団扇を持っています。
楓の葉は、夏は「アオ(青)」色をしていますが、本来は赤い植物です。
天狗は雷神でもあり、火の象徴である楓を手に持ちます。赤い楓は、雷神の力も象徴しているのです。