子どもの創造力を育てるインテリアとは?
「子どもには科学を教えるべきではない。科学への興味を与えれば足りる」と言ったのは、フランスの思想家J.J.ルソー。
重要なのは、科学知識を教え込む事ではなく、それに対する興味を持たせてやる事。子どもが自分で考えたり、想像したりする環境を整えてやる事だ、、、ルソーは、そう語っている。
この言葉は、科学だけに限らず、子どもの教育全てにいえる事だろう。
小さい頃から、受験の為の知識を詰め込むよりも、子ども自身が想像の翼を広げられるように、いい環境を作ってやりたいものである。
そこで、色彩学の立場から、子どもがのびのびと勉強や遊びに熱中できるインテリア術をアドバイスしよう。
まず、部屋全体のインテリアを寒色系かベージュ系でまとめる。例えば、ライトブルーを使うと、新陳代謝が活発になり、心身ともにリラックスできる。
カーテンも寒色系をベースに、ピンクや薄紫など、何色か混じったプリントがいいだろう。部屋が単調にならないように、立体的な深みのある小花の模様などが適している。
壁紙は、クロスの無地が良い。無地の壁紙が、白いキャンバスの役割を果たして、子どものイマジネーションは限りなく広がっていくのである。ただし、自然な木目が浮き出ている板壁の場合は、あえて張り替えなくても構わない。
なお、アクセントとして、花を一輪いけたり、子どもの好きなプラモデルを飾るのもいいだろう。
反対に、アニメのキャラクターや花が、これ見よがしにプリントされた壁紙は、子どもが本来持っている想像力を低下させる。壁紙の個性が強すぎて、子どもが自分だけの世界で遊ぼうとする意欲を阻害するのだ。