「美味しくなる、健康になる食の色彩術③」
☆「和食の色はバラエティー豊か」
和食の特徴は、本来、素材のもつ味を引き出す事ではないでしょうか。素材のもつ固有の色、あるいは質感などを大事にします。そのうえ、食器にも非常に凝ります。料理と食器の配色に、色相、明度、彩度をみごとに調和させます。それが出来なければ、一人前の板前とは言えません。
和食の色彩調和を分類すると次のようになるでしょう。
「補色調和」、、赤と緑、黒と白のような反対色の配色です。マグロの赤に、シソの緑のように。
「類似色調和」、、有彩色一色と、その有彩色を含んだ一色との組み合わせです。茶色のお皿に黄色の卵焼きなど、互いに親戚の色同士を表します。
「同系色調和」、、柿皿に煮物のベージュなど、同一色相の濃淡二色を組み合わせます。単色調和。有彩色(赤や緑)と無彩色(白や黒)の組み合わせで和食に多く使われます。