何故、南国の🏝魚はハデなのか⁈
太陽光線の豊かな地域には熱帯魚はもちろんのこと、毒毒しいほど鮮やかな色の動植物が多く。
例えば、アマゾン流域にいるオウムは、びっくりするような赤、青、黄色の原色である。
このような鮮明な色彩は、太陽光線、空気の透明度、周囲の環境の色に対比して、生体色素が順応した結果である。
植物の場合も、ギラギラした太陽光線に対抗して、受粉してくれる虫たちに存在をアピールしなければならない。
その点、日本のように日照率の低いところでは、サクラ、藤、ハギのように中間色やパステルトーンの色素が馴染む。
もっと日照時間が少ない地方では、ハッキリした色彩は、ますます少なくなる。
例えば、北極の氷山にシロクマはいるが、クロクマはいない。それと同じく、何ヶ月も雪と氷に閉ざされるツンドラでは、わずかな夏に咲く花ですら白い。
このように、地球上の生物の色は、全て太陽や環境の光によって影響を受けているのである。
人間の色の嗜好も、太陽光線の強さや環境の色に左右される。これを「パレット効果」という。
私たちが南国のビーチリゾートへ行くとついつい原色のドレスや水着を着たくなるのも、実は太陽のせいなのである。