「雛祭り🎎はどのような色?・・草餅」
「草餅」
春は銀色の綿毛に包まれた蓬(よもぎ)の若葉が芽吹きます。その生命力をつぎ込んだ深緑色の草餅は、春の行事に欠かせません。
古代中国では上巳の節句に薬効のある母子草を混ぜた餅を食べる風習がありました。母子草は春の七草のひとつ御形のことです。
周の幽王が曲水の宴で、蓬の草餅を食べ泰平となった説から、3月3日に食べられるようになりました。
日本では804年、伊勢神宮の内宮の儀式録に「三月例三日節、新草餅作奉」と記述があります。また、室町時代に通幻禅師(つうげんぜんじ)が母子草で餅を作った一説があります。
室町時代以降は蓬を用いて草餅が作られるようになります。昔から香りの強いものは、災いを祓う薬草として用いられました。