黄色…不幸な色の幸福な物語②

「幸福な色への復権」

不遇をかこつ黄色でしたが、ルネサンス期以降復権が始まります。18世紀には中国趣味とともに流行し、ナポレオンの治世にはその明るく華やかな色彩、豊かな色調が受け入れられました。

また、ゲーテの「若きウエルテムの悩み」の作中に登場する黄色いチョッキと青い燕尾服が流行します。黄色の人目を引く特性は実用性が高く、今日では安全に資する交通標識やサインに使われ、心浮き立つパッケージなどのデザインにも多用されるようになりました。

黄色は美しく発展的な色でもあり、因習から解放されて持ち味が存分に発揮されるようになったとき、真に幸福を意味する色として輝き始めるでしょう。

ツール・ド・フランスの勝利と栄誉に満ちた黄色いジャージのように。

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