紫苑色のお話💜💜💜
今日から、「春場所」が始まりました。コロナの影響でお客様は居ない状態で。
大好きな「貴景勝」が“紫色”のまわしをしめていましたので、、今日は「紫色」のお話をします(笑)💜💜💜
紫を至上の色として尊重しただけでなく、色としてもこの上なく美しく、奥ゆかしいと感じていた平安時代の貴族社会では、花の色も紫が特に愛好されていたとみえる。
青紫から紫にかけての花からとられた色名も色々あって、それらの色を衣服や装飾に用いて愛用していたようである。紫苑もその一つで、当時の文学作品にもよく登場する。
襲の色目では、薄色と青、紫と蘇芳、蘇芳と萌黄などの諸説があるが、秋に用いる色目とされていることでは変わりはない。
現在の暦でも9月から10月に淡紫の花を咲かせるし、俳句でも秋の季語になっている。
紫苑色は平安時代にはその名前で呼ばれていたが、以後は薄色のこととされるようになったと言われている。花の色は確かに薄紫だから、薄色と同一視されるのも無理はない。