招かざる客に早く帰ってもらう方法とは?

童心にかえって、浦島太郎の話を思い出してみよう。

昔々、浦島太郎が助けたカメに連れられて竜宮城へ行き、乙姫様と楽しく過ごしたあと、村に帰ったら、なんと300年もたっていたという、おなじみの物語である(地方によっては、3日過ごしたら300年たっていたという説、3年遊んでいたら100年たっていた説などあるようだ)。

それにしても、浦島太郎は、ほんの数日遊んだだけのつもりだったのに、何故何百年もたっていたのか。

その理由は、第一に海底にある竜宮城では、まわりが青一色の世界だったということ。水はもともと緑、青、紫など短い波長の光しか透過しないため、空が青いと海も青くなる。

これが実はクセモノで、寒色系でまとめられた部屋では、時間経過の感覚が実際よりも短く感じられるという特徴があるのだ。浦島太郎は、青い色に取り囲まれていた為に、実際の時間よりも短く感じてしまったと考えられる。

気分的には、ほんの4~5日と思っていたのが、現実にはもっと時がたっていたわけだ。青は時間経過を1/2以下に過少評価される。これを体感時間という。

もう一つは、視覚的興味をそそられる対象が次々と呈示されると、ついつい時のたつのを忘れるという原則がある。面白い映画を見ていると、時間があっという間にたってしまうのは、誰でも経験したことがあるだろう。

浦島太郎も、青一色の色彩と、乙姫様の艶やかさ、色とりどりのご馳走、鯛やヒラメの舞い踊りとの相乗効果によって思いがけずに竜宮城に長居してしまったらしい。

そういう訳だから、貴方の家から早く帰って欲しい客が来た時には、赤いカップ、赤いナプキン、赤いカーペットで接待すると良い。赤は青と全く反対の働きによって時間経過を2倍以上に過大評価させるから、その効果はてきめんである。

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