藍色 ジャパンブルー💙💙
明治初期、日本に招かれた英国の化学者アトキンソンは、日本人の暮らしに藍染めが深く根付いていることに驚き、その藍の色を「ジャパンブルー」と呼んだ。
藍色は、それ以前から浮世絵などを通して海外に知られており、日本の色彩文化を代表する色といえる。色名としての「藍」は藍染の着物でお馴染み深みのある青を指すが、染色技術という点から見ると非常に幅の広い色調を持っている。
そのことを語るように、藍で染めだした物の色名は多い。例えば、藍染めのもっとも薄い色には「瓶覗き」という色名が使われる。由良は藍瓶にちょっと付けて染めた色だからとされているが、他に白い瓶に水をはって、覗いて見た時に見える薄い水色という解釈などもある。いずれにしても、透明感のある透けたような淡い青だ。