日本の国旗は「白×紅」🇯🇵
「紅のお話」
紅花の原産地はエチオピア、アフガニスタンの山岳地帯だったそうだが、それがインド、中国を経由して、早くから日本にも渡来していた。
そこで昔、揚子江河口の一帯を占めていた呉の国から伝えられた染料という意味の呉藍(くれないあい)、つまり「くれない」という名で呼ばれることになったと言われている。
日本古来の赤の代表的な色と思われている紅染の赤は、実は舶来の染料という意味だった。そのためか紅花染は大変高価だった。貞観(859~877年)以来、紅染がもてはやされるようになったために、一種の経済政策として仁和(885~889年)にこの染色を禁制した。
しかし、その後も濃い紅染の愛好熱は衰えず、冷泉天皇の時代(967~969年)にやっと禁色として認められるようになったとのこと。平安時代の憧れの色だったらしい。